インパクトドライバーの根元から折れたビットの外し方
どうも。
今朝会社へ行くと上司から
「このビット取っておいて」
とインパクトドライバーを渡されました。
うちの会社では結構よくあるんですが、ホールソーやキリが根元から折れてしまってビットが取り外せなくなってしまっていました。
現状写真は撮り忘れました。すみません(~_~;)
折れたビットの外し方
ペンチやらネジザウルスやらで僅かな残りシロを掴んで引っ張ってみたりしましたが外れません。
外れてしまったらこんな記事書いていませんねw
ネットの情報では
そこでGoogle先生にお伺いをたてると、
- インパクトドライバーのビットの留め具のところを分解して取り外す。
- 何かに残ったビットを固定して逆回転をかけて打撃を加える。
などの情報が出てきました。
分解するのは戻せなくなった時が困るので、まずはビットを固定してから打撃を加えてみることにしました。
、、、、。
固定できるだけの残りシロがありませんでしたw
これじゃダメですね。
写真に残してなかったのであれですが、本当に根元から折れてしまっていたので何かに固定できるだけの部分が残っていませんでした。
なので泣く泣く分解してみることに。
留め具を分解
留め具の分解は結構簡単で、留め具を固定しているリングを小さなマイナスドライバーで浮かしてやって外すと中からバネとワッシャーが飛び出てきます。
この時この「リング、ワッシャー、バネ」を無くさないように気をつけましょう。
無くなったら使い物にならなくなってしまいますからねw
そしてもう一つ。
ビットはベアリングボールのような球体でビットを固定しているのでこの「ボール」も出てくるはずなので無くさないように注意してください。
ただ、僕の環境ではボールは出てきませんでした。
それもそのはず、ビットが固着してるから外れないのであって、これが簡単に外れるのならこんなに苦労はしていないからです。
結局、この方法では取り外すことはできませんでした。
部品を無くすリスクだけ負ってなんの成果もありませんでした。
ということでネットの情報は諦めて力技で立ち向かいます。
ビットの中心にキリで穴を開ける
もうここまでくると力技です。
それなりの技量が必要になるかと思います。
以下が僕のやった手順です。
- まず3.5mmくらいのキリを用意してバイスなどに固定します。
- そしてそこにビットの挟まったままのインパクトドライバーをあてがい、正回転でビットを掘っていきます。
- ほかのキリなどのビットを参考にしながら掘る長さを見極めてこのくらいかな?ってくらいでやめて穴を確認。
- まだソケット部とビットに開けた穴の側面が分厚いのでもっと大きな4mmのキリに交換して同じように穴を掘ります。
- 穴を確認しまだ側面が残っているのでキリを大きくしたいのですが、あまり大きくしすぎるとソケット側を傷つけてしまう恐れがあります。なのでほかのビットのくびれているところの径を確認して4.8mmくらいならいけそうだったので4.8mmのキリに交換して穴を掘ります。
- すると途中で打撃が加わりました。「ヤバイ!」っと思って穴を見るとビットが最初より降りてきていました。
- これはいけると思い、もう一度キリで掘り進めて打撃が加わるところで止め、ビットの穴に食いついたままのキリをバイスから外します
- このキリを普通にビットを外す要領でインパクトドライバーの留め具をスライドさせると、すんなり外れました!
こんな感じで根元で折れたビットを取り外すことができました。
ビットが折れる原因と固着する原因
ビットが折れた理由は無理な力をかけ過ぎたことが原因です。
これは仕方がない(用法要領を守ればいいんだけど)し、使い方の問題。
ビットが固着して外れなくなった原因は、安物のビットを使ったから or 傷付いていたビットを使ったからなどが原因だと考えられます。
実際、今回のビットはソケットの六角穴に対して舐めてズレて固着していました。
これを逆回転で打撃を加えて六角穴に対してビットが平行になればすんなり抜けたんでしょうが、根元から折れていたらやりようがありません。
道具の使い方とメンテナンスの重要性が身にしみてわかりました。
ちなみに僕自身は根元から折った経験もビットが取り外さなくなった経験もありません。
ビビリなのであんまり力ごなしに道具を扱うことはありませんのでw
おわりに
今回はいい経験になりました。
次回このようなことがあったら今回のように4.8mmのキリで穴を開けて外せるかやってみたいと思います。
「4.8mmのキリ」覚えておきます。
皆さんも困ってどうしようもないなと思ったらこの方法でやってみてください。
おわり。